まち歩きに思ふ

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去年の12月、車椅子ユーザーの方と商店街を中心にバリアの調査を行ってきました。

自分の中での整理も含めて感じたことをいくつか書き出してみる。

 

視線


・周囲の世界が大きく見えるため圧迫感を感じる

・視線の角度が浅いため傾斜がわかりにくいなど情報量が少なく感じる

・周囲の視線が痛い、人混みなどの緊張感

・一目でその人の感情が分かる

車椅子


(自走してみて)

・車輪と言う丸いものが床面と接触しているため少しの段差や傾斜、点字ブロック、排水溝などにも適応が不十分

・意外と寒い

・物理的な時間(信号やエレベーターの開閉)に焦る

・腕が非常に疲れる上、ブレーキが大変

・お店の中が見えないので入れるかどうか、受け入れてくれるかわからない

(介助してみて、されてみて)

・自分のイメージと介助者のイメージのズレが怖い

・周囲の人に気づかれていない怖さ

・手伝ってもらうことでの劣等感や負い目を感じた

 

トイレ・エレベーター(駅構内)


・どこにあるかわからない

・ボタンの押す位置やドアの開閉タイプに難儀

・エレベーターは一緒に乗ると狭い

 

市民


・思ったより、障害に対して協力を得られた(中には露骨に怪訝な態度のところもあったが)

・協力をする気持ちはあるものの対応に困る人も多くいた

・調査に対して嫌悪感(※)

 

まとめ


バリアとは一体何なのか?

誰にとってのバリアなのだろうか?

物理的・情報・人の心、、、バリアにも色々な種類がある。

バリアとは取り除かれるべきものなのか?

バリアに意味はあるのだろうか?

ぐるぐると色々な思いが駆け巡る。

調査している自分がいかにも世の正しい事をしている錯覚に陥らせる。

多様性に満ちた世の中で、どのように共生した社会を創っていくのか。。。まち歩きに思ふ

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